2010年 12月 09日
「患者様」と「患者さん」 |
先日学会に参加した際に演者が「患者様」の呼称を使っていたのにはやや驚きでした。厚労省が「医療はサービス業」との見解を示した頃からスタディグループのあつまりなどでも「患者様」が多く使われるようになってきたような気がします。一方で父達の世代の医師や歯科医師は「患者」の呼称でしたが、これも少し失礼な感じがします。また、最近では大学病院の受け付けなどでは個人情報が云々とかで「○○番の患者様ぁ〜」と呼ばれることもありますが、これにもなんだか違和感を感じます。
私の医院では現在「患者さん」という呼称ですが、多分これからも「患者様」や「患者」は使う気持ちもありません。なんだかこの呼称というものが「医者-患者関係」を表現しているような気がするからです。医療である以上は他のサービス業とは明らかに違うと思いますし、確かに「顧客=患者」なのは理解できますが、「顧客=利益の対象」的なニュアンスも好きになれないからです。
私の周りのスタディグループの面々を見回しても、利益のみを最優先に追求して診療を行っている人は少なく、「利益追求の前にベストな治療はかくあるべきか?」を考えながら日々臨床を実践している人が多いような気がします。利益追求前に自分ができる最善の医療、合わせてつかずはなれずの関係なんかを考えれば、「センセ~」「患者さん」くらいの呼称が自分には似合っているような気がします。
私の医院では現在「患者さん」という呼称ですが、多分これからも「患者様」や「患者」は使う気持ちもありません。なんだかこの呼称というものが「医者-患者関係」を表現しているような気がするからです。医療である以上は他のサービス業とは明らかに違うと思いますし、確かに「顧客=患者」なのは理解できますが、「顧客=利益の対象」的なニュアンスも好きになれないからです。
私の周りのスタディグループの面々を見回しても、利益のみを最優先に追求して診療を行っている人は少なく、「利益追求の前にベストな治療はかくあるべきか?」を考えながら日々臨床を実践している人が多いような気がします。利益追求前に自分ができる最善の医療、合わせてつかずはなれずの関係なんかを考えれば、「センセ~」「患者さん」くらいの呼称が自分には似合っているような気がします。
by matsudas1933
| 2010-12-09 19:36
| 歯科医院情報