2010年 09月 20日
日本口腔インプラント学会 |
金曜から休診をして札幌へ日本口腔インプラント学会に行ってきました。
実は一昨年あたりからインプラント専門医の取得も考えています。専門医を取得して臨床をインプラント中心にするのとは正反対で、自分としては「どうしても必要な場面で、必要な部位に、最小限の本数を、慎重に使いたい」といったスタンスで臨みたいと考えているのですが、どうも最近の歯科界(インプラント積極派)の風潮からは反主流派のようです。積極派の人々に慎重論を唱えてみても、彼らにしてみれば「そんなこと言ったって君はインプラント専門医ではないだろう」といわれてしまえばほぞを噛む思いをするに決まっています。それならばいっそのこと専門医を取得して「インプラント専門医の立場からの慎重論」を唱えた方が有利でしょうし、目的はこれのみです。
「インプラント手術を安全・安心に行うための留意点」のタイトルでの専門医教育講演は日本歯科大学の高森 等先生でした。きらびやかな症例などはありませんでしたが、大学の診療施設だけに最近の適応症の拡大に一石を投じるような好感のもてる良質なご講演でした。
会場はご覧の大ホールでしたが、早めに席を確保して正解でした。講演開始から立ち見大勢、二度にわたってイスが追加される盛況ぶりでした。「最近の講演会はインプラント関係でないと人が集らない。書籍もタイトルにインプラントの文字が無いと売れない」といった話をよく聞きますが、さもありなんです。
追記:(機中にて)
羽田から札幌へ向かう機中での事です。若い男性客の隣に乗り合わせることになりました。隣人のいでたちは茶髪にロン毛、ランニングシャツに短パン、ビーチサンダルを履き、首にはタオルです。その上落ち着きのないことこの上なし。離陸寸前までiPhoneをいじり、CAに注意されると、今度は扇子で汗だくの顔をこちらに向けて煽ぎはじめました。一時間ほどの辛抱とあきらめはじめた頃に彼がバッグから取り出してめくり始めたのはなんと「インプラント学会抄録集」ではありませんか。
「なんだ!この若い奴は同業だったのか」と説教オヤジ指数がぐんぐんと上がってきました。しかし最近は私もそんな見ず知らずの若い歯医者に説教をするなんて大人げない事はいたしません。ぐっとこらえて千歳空港へ到着、彼が手にしていたものは「ポスター発表用の筒」でした。よほどポスターセッションの時に意地悪してやろうかとも思いましたが、これも我慢。しかしながらこんな輩がインプラントを勉強してどんな臨床をするのかに思いを駆せると「ニッポンの歯科界はこれからどうなる!」と思わず叫びたくなりました。
実は一昨年あたりからインプラント専門医の取得も考えています。専門医を取得して臨床をインプラント中心にするのとは正反対で、自分としては「どうしても必要な場面で、必要な部位に、最小限の本数を、慎重に使いたい」といったスタンスで臨みたいと考えているのですが、どうも最近の歯科界(インプラント積極派)の風潮からは反主流派のようです。積極派の人々に慎重論を唱えてみても、彼らにしてみれば「そんなこと言ったって君はインプラント専門医ではないだろう」といわれてしまえばほぞを噛む思いをするに決まっています。それならばいっそのこと専門医を取得して「インプラント専門医の立場からの慎重論」を唱えた方が有利でしょうし、目的はこれのみです。
「インプラント手術を安全・安心に行うための留意点」のタイトルでの専門医教育講演は日本歯科大学の高森 等先生でした。きらびやかな症例などはありませんでしたが、大学の診療施設だけに最近の適応症の拡大に一石を投じるような好感のもてる良質なご講演でした。
会場はご覧の大ホールでしたが、早めに席を確保して正解でした。講演開始から立ち見大勢、二度にわたってイスが追加される盛況ぶりでした。「最近の講演会はインプラント関係でないと人が集らない。書籍もタイトルにインプラントの文字が無いと売れない」といった話をよく聞きますが、さもありなんです。
追記:(機中にて)
羽田から札幌へ向かう機中での事です。若い男性客の隣に乗り合わせることになりました。隣人のいでたちは茶髪にロン毛、ランニングシャツに短パン、ビーチサンダルを履き、首にはタオルです。その上落ち着きのないことこの上なし。離陸寸前までiPhoneをいじり、CAに注意されると、今度は扇子で汗だくの顔をこちらに向けて煽ぎはじめました。一時間ほどの辛抱とあきらめはじめた頃に彼がバッグから取り出してめくり始めたのはなんと「インプラント学会抄録集」ではありませんか。
「なんだ!この若い奴は同業だったのか」と説教オヤジ指数がぐんぐんと上がってきました。しかし最近は私もそんな見ず知らずの若い歯医者に説教をするなんて大人げない事はいたしません。ぐっとこらえて千歳空港へ到着、彼が手にしていたものは「ポスター発表用の筒」でした。よほどポスターセッションの時に意地悪してやろうかとも思いましたが、これも我慢。しかしながらこんな輩がインプラントを勉強してどんな臨床をするのかに思いを駆せると「ニッポンの歯科界はこれからどうなる!」と思わず叫びたくなりました。
by matsudas1933
| 2010-09-20 21:54
| 講演・発表