2010年 02月 27日
ある元無期懲役囚のこと |
夕刊を読んでいると、現在韓国に住んでいる元無期懲役囚の記事が書いてありました。60年代に日本で二人の殺人事件を犯して無期懲役となり、90年代に釈放となった方です。その後は韓国へ移り住まれた現在80代のその老人は母親の墓参のために日本に入国したいとのことでした。
実は彼が無期懲役囚だったころに二回ほど会ったことがあります。四半世紀前のことなのでこの話もすでに時効でしょう。当時大学病院に入局して2年目でしたが、刑務所にアルバイトに行っていた時のことです。先輩医局員からの引継でお伴した時に「彼があの事件で有名な○○だよ」とささやかれました。
事件当時は私も小学生だったのでその詳細はすぐに思い出せませんでしたが、名前だけは聞き覚えがあったのです。大柄な体格で、他の懲役が刑務官や私たちには敬語で話すのとは違い大きな声の「べらんめえ口調」になんだか威圧感を感じ、目をあわせるのも憚られて、そっと名札を裏返して先輩の治療の手元だけを凝視していたことを思い出しました。
あれから20年以上が経ち、紙面で見る彼も好々爺ですが、鏡の中の自分も50オヤジになっています。たかだか20年余の歯科医人生ですが、さまざまなところでのいろいろな人たちとの接点があるものだと改めて感じました。
実は彼が無期懲役囚だったころに二回ほど会ったことがあります。四半世紀前のことなのでこの話もすでに時効でしょう。当時大学病院に入局して2年目でしたが、刑務所にアルバイトに行っていた時のことです。先輩医局員からの引継でお伴した時に「彼があの事件で有名な○○だよ」とささやかれました。
事件当時は私も小学生だったのでその詳細はすぐに思い出せませんでしたが、名前だけは聞き覚えがあったのです。大柄な体格で、他の懲役が刑務官や私たちには敬語で話すのとは違い大きな声の「べらんめえ口調」になんだか威圧感を感じ、目をあわせるのも憚られて、そっと名札を裏返して先輩の治療の手元だけを凝視していたことを思い出しました。
あれから20年以上が経ち、紙面で見る彼も好々爺ですが、鏡の中の自分も50オヤジになっています。たかだか20年余の歯科医人生ですが、さまざまなところでのいろいろな人たちとの接点があるものだと改めて感じました。
by matsudas1933
| 2010-02-27 22:52
| 人物