2023年 05月 23日
テレスコープ |
さて、先週末は上京し、日本補綴歯科学会へ参加してきました。実は補綴歯科学会は10年ほど前に招待講演で招かれた際に入会し、ほとんど参加したことがありませんでしたが、今回は「テレスコープ」の話題がディスカッションされるということでとても興味を持っての参加です。
30年程前からコーヌスクローネに取り組んできましたが、昨今は金属の高騰、高度な間接法に熟練した歯科技工士さんの不足、補綴のデジタル化など従来の方法や環境が大きく変わりつつあります。スタディグループでのセミナーで若い歯科医とのやり取りの中でも補綴設計に「二次固定」の概念が欠落していることも懸念されることのひとつですが、これらの諸問題を大学の方々はどう捉えているのかも興味津々でした。折しも満席の教育講演会場で質問するのはさすがに「清飛び」の心境でしたが、満足いく答えが得られたかというとビミョーという感想です。
デジタル化でのコーヌスクローネはかなり困難を伴うことは想像に難くありませんが、それでもジルコニア内冠、IOSを駆使した流れは加速しそうな気配を感じました。テレスコープと一口に言っても、シリンダーテレスコープ的な形態は復活台頭してくるかもしれませんが、コーヌスクローネは衰退していくことになるのかも知れません。
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by matsudas1933
| 2023-05-23 16:20
| 歯科臨床